医療・美容コラム

一般皮膚

夏は「あせも」に気を付けて!

【2025/06/16投稿】

 

気温が上がり過ごしやすい日が増えてきましたが、この時期から注意したいのが「あせも」です。

 

「あせも(汗疹)」とは、エクリン汗腺(汗を分泌するところ)の出口が角質やほこりなどで塞がれて、皮膚の中に汗が詰まってしまうことで周囲に炎症を起こし、かゆみを伴う発疹が出てくる皮膚疾患です。

夏場はもちろん、運動や発熱などでたくさん汗をかくことでも起こります。

特に小児は、汗腺が未熟で出口がふさがれやすい、体表面積当たりの密度が高いなどのため「あせも」ができやすいのです。

 

透明なぷつぷつの発疹のタイプはかゆみや炎症を伴うことはなく、数日以内に自然に落ち着くことが多いですが、よく見られる赤い発疹のタイプはかゆみを伴い、搔きむしると悪化して湿疹化してしまいます。

 

かゆみや湿疹が強い場合にはステロイド外用などの治療が必要になりますが、そもそも「あせも」を起こさないことがとても重要です。

 

☑汗で濡れた服は、こまめに着替える

☑ 汗はこまめに拭く・洗い流す → 乾燥を防ぐため、保湿も忘れずに

☑空調を整える(エアコンや扇風機など。体を冷やしすぎないように注意)

これらを意識して過ごすようにしましょう。

 

あせもに限らずですが、湿疹を放置すると、夏場は特に「とびひ」などの別のトラブルに発展することもあります。

強いかゆみや湿疹が続く場合は、早めに皮膚科を受診してくださいね。