【2025/9/10投稿】
「唇に水ぶくれができて、ピリピリ・むずむずします。」
「前にもなったことがあり、何度か繰り返している。」
こういった方は、ヘルペスかもしれません。
ヘルペス(単純ヘルペスウイルス感染症;単純疱疹)とは、単純ヘルペスウイルスというウイルスが神経節に潜み、疲れやストレス、風邪などの感染症後などにウイルスの勢いが強くなることで、皮膚に水ぶくれができたり、ピリピリ・むずむずとした違和感や痛みが出たりする病気です。
唇や鼻回り、陰部や臀部に多く見られますが、全身のどこにでもできることがあります。
一度感染すると生涯にわたって神経節に潜み続けるので、ストレスや風邪症状などをきっかけに発症を繰り返すことがあるのが特徴です。
治療は、抗ウイルス薬(ウイルスの勢いを抑える薬)を5日間内服するのが基本です。
ただし治療後もウイルスが消滅するわけではありません。
ウイルスの再活性化を防ぐため、疲れやストレスをなるべくためないようにすることも重要です。
頻回に繰り返す場合には、PIT(予め処方されていた薬を自身で判断して内服する方法)や再発抑制療法という治療法をとることもあります。
水ぶくれがあるときや、水ぶくれが破れてじくじくが続いているうちは、直接の接触や共用のタオル使用などはなるべく控えるようにしましょう。触ってしまったときは、手をよく洗うようにしてください。
中には、ヘルペスだと思っていたけど実際は違ったという場合もあります。
怪しいかも?と思ったら、まずは皮膚科を受診してくださいね。