医療・美容コラム

一般皮膚

擦り傷ができた時の対処法

転んで擦りむいたあと、サッと洗って絆創膏を貼りっぱなしにしていませんか?
「数日経っても治らない」、「膿(うみ)が出ている」と来院されるお子さんが多いです。

 

傷を洗う人のイラスト傷ができたら、まずきれいな水道水でよく洗い流しましょう。砂利やごみがついていると、傷の治りが遅くなってしまいます。
うまく取り除けない場合は、早めに受診してください。昔は消毒薬を使っていたと思いますが、漫然と使うことで傷の治りがむしろ遅くなってしまうため、今ではあまり推奨されていません。

 

きれいな傷であれば、ハイドロコロイド(キズパワーパッドのような被覆材)を使うことで傷の修復を早める治療(=湿潤療法)ができますが、汚い傷に貼りっぱなしにしてしまうと、細菌が増えてかえって悪化してしまうことがあります。間違った使い方をして、傷がぐじゅぐじゅになってから受診される方も多いです。判断が難しければ、まずは毎日流水と石鹸泡で洗うようにしてください。

女性のお医者さんのイラスト「優しそうな女医さん」

洗ったあとは、ワセリンをたっぷり塗ってガーゼや大き目の貼付剤で保護します。傷を乾かしてしまうと治りが遅くなってしまうので、ひりひりしなくなるまでの間は洗浄→ワセリン→ガーゼ保護の処置を続けるようにしましょう。

 

処置方法に困ったり、キズがひどく汚れていたり、深そうだったり、判断が難しいという場合は、無理せず受診してくださいね。