医療・美容コラム

一般皮膚

その「こぶ」、粉瘤かも?

「以前から、こぶみたいなできものがあるんです」

「しぼると臭いのが出てきて気になる……」

こういったお悩みがある方は、粉瘤の可能性があります。

 

粉瘤は、ドーム状に盛り上がった良性のできもので、からだのどこにでもできます。皮膚の中に袋ができ、その中に古い角質が溜まっている状態です。

通常はそのまま様子を見ても問題はありませんが、人によっては徐々にサイズが大きくなってきたり、炎症が起きて腫れてしまったりすることがあります。

また、「しぼって中身を出した」「以前腫れた時に切開してもらった」と言う方もいますが、袋が残っていると、中に溜まったものを出しても、同じように膨らんでくるのを繰り返してしまいます。

 

炎症の無いきれいな粉瘤であれば、手術で袋ごと取ることができます。当院では、基本的には以下のようなスケジュールになります。

①診察、術前の採血、手術の予約

②手術当日

③手術翌日に傷のチェック

④手術の1週間後に抜糸、病理検査結果説明

※原則として即日手術は承っておりません。あらかじめご了承ください。

※粉瘤の大きさやできている場所によっては、他院形成外科に紹介させていただくことがあります。

 

なお、赤く腫れている、痛みが出ている、膿が出ているといった症状がある場合は、手術ができません。抗生剤の内服で落ち着くこともありますが、ひどい場合は切開して膿を出し、洗う処置をさせていただくこともあります。その場合、手術ができるようになるまで数か月ほどかかります。

 

中には、粉瘤ではないものや、判断がつかないもののこともあります。

まずは一度受診してくださいね。