【2025/01/20投稿】
「最近夜寒いから、湯たんぽを使おう!」
と、湯たんぽを抱えたまま眠ってはいませんか?
じんわり温かいくらいの温度でも、長い時間同じところに当たることで「低温やけど」を引き起こしてしまうことがあります。
油跳ねや熱湯がかかったなどの通常のやけどの場合、「熱い!」ととっさに手を引っ込めることができますよね。高温であっても触れている時間が短く、すぐに十分に冷やすことができれば、赤くなったり、水ぶくれができたりはするかもしれませんが、皮膚の比較的浅いところのダメージにとどまることも多いです。
ところが、湯たんぽのような「温かいけど熱いというほどではない」温度のものは、眠っているときなどは気づかずに触れ続けてしまいます。低温であっても皮膚の深いところが時間をかけてじっくり焼かれているような感じになるため、ダメージも深くなってしまうのです。そのため、通常のやけどよりも治療期間が長くなってしまいますし、治っても痕が残ってしまいます。
注意するポイント
・湯たんぽ、電気あんか
…あらかじめベッドの中を温めておくだけにして、寝るときは取り出す。
・ストーブ、足元ヒーター、こたつ
…長時間近くに当たらないようにする。一定時間経つと電源が切れる設定にしておく。
・トイレの座面ヒーティング、ホットカーペット
…長時間座りっぱなしにならないようにする。
・電気毛布、カイロ
…長時間使用を避ける。直接当たらないようにする。
・スマートフォン
…持ったまま寝落ちしないようにする。
気づいた時には軽いやけどのように見えても、時間をかけて皮膚のダメージは進んでいくので、なるべく早めに受診するようにしましょう。