医療・美容コラム

一般皮膚

水いぼの治療について

【2025/05/07投稿】

 

水いぼ(伝染性軟属腫)はウイルス感染症で、表面に光沢のある肌色~ピンク色のぷつぷつとした皮疹(=丘疹)が多発するものです。皮膚の乾燥や湿疹などの小さい傷から容易に感染し、接触により主に小児間でうつり合うことが多いですが、大人でもうつることがあります。

また、通常は水いぼ自体にかゆみや痛みはありませんが、ほかの原因でかゆみや湿疹がかぶっていると、かきむしることでさらに広がってしまうことがあります。

 

当院での治療としては、

・ピンセットで摘除する

・銀イオン配合のクリームを使う

の2種類があります。

 

ピンセットで摘除する

あらかじめ麻酔のテープを持ち帰ってもらい、次回受診の際に患部に貼ってきてもらいます。テープを貼ってから1時間経った頃に専用のピンセットを用いて水いぼを1個ずつ取っていきます。

個数が多くないうちは摘除してしまうのがおすすめですが、麻酔のテープを貼っていても痛みがゼロになるわけではないのでご了承ください。

銀イオン配合のクリームを使う

水いぼ治療の新しい選択肢として、銀イオン配合のクリームを使う方法もあります。

1日2回、患部にややオーバー気味にクリームを塗ります。

効果が表れるまで2~3か月ほどかかりますが、痛みを伴わないため、広範囲に広がってしまった場合や、摘除を強く拒否してしまうような場合におすすめです。

(※効果には個人差があります)

当院では「M-BFクリーム(※自由診療)」を取り扱っているので、興味のある方はお申し付け下さい。

水いぼは放っておいてもいずれは治りますが、治るまでに1~2年かかることもあるので、治療を検討されるなら早めに皮膚科で相談してくださいね。